健診・検診・人間ドッグの違い

健診センターとは、健康状態のチェックを行うことを目的に設けられた施設です。ここでは、病気の予防や早期発見のためにさまざまな検査が行われています。基本的に私たち人間は、体調不良を感じると病院を受診します。このように自覚症状がある場合はまだ良いですが、場合によっては自覚症状がないまま、大きな病気が進行している可能性もあります。そんな自覚症状が出にくい病を早期発見することを促すのが健診センターの役割です。

この健診と意味が類似した言葉に、人間ドッグと検診があります。まず健診とは、病気にかかっている人のふるい分けを行うための定期検査をいいます。つまり、年齢に合わせた検査を行い、全身の健康状態を確認する健康診断のことです。一般的には身長や体重の測定や、心電図、そして血液検査などが行われます。企業や学校で毎年行われる健康診断がこれにあたります。

人間ドッグとは、個人の意思によって検査を行う健康診断のことを指します。一般的な健康診断とは異なり、検査する項目が多岐にわたるという特徴があります。一般的な健康診断にプラスして、MRIやCT検査などが追加されるのが人間ドッグです。

検診は、同じ「けんしん」という読み方であっても、その内容は異なります。検診とは、特定の病気にかかっているかどうかを検査することを目的として行われるものです。健診が病気を予防するという意味合いが強いのに対して、検診は病気の早期発見と早期治療を行うことに重きを置いています。婦人科検診やがん検診がこの「検診」というカテゴリーに入ります。

国を挙げた予防医療のための動きがあったり、健康寿命というワードが飛び交ったりする現代において、しっかり病気を早期発見するための心がけが重視されています。こうした健康志向の上昇に伴い、検診センターの存在はさらに需要が高まることが予想されます。その一方で、看護師をはじめとする医療従事者の方は、将来性ある職場としてぜひ注目しておくと良いでしょう。検診センターの仕事情報をまとめた看護師向けのサイトがあったので、関心がある方はどうぞ→[病気の早期発見のカギ!検診センターで働こう